新たな層間破壊靭性試験の実験風景

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は薄い層を積み重ねた積層板として使用されることが多く,その層間の強度が低いため,層間には容易にき裂が生じます。この層間はく離は圧縮強度を著しく低下させ,これが航空機設計における軽量化のボトルネックになっています。したがって,層間はく離の発生と進展の定量的な評価は実用において極めて重要です。そこで,簡便かつ安定的に層間はく離の進展過程における破壊靱性値を評価する新たな試験方法を開発・検証しています。

(代表論文)

  • Shigeki Yashiro, Toshihide Agata, Akinori Yoshimura. A new approach for evaluating crack growth resistance curve of mode II delamination by doubly end-notched tension tests. Advanced Composite Materials, Vol. 27(2), pp. 119-133 (2018).